お出かけ

泣いてしまった瀬戸内寂聴展

こんにちは。
あままきです。
神奈川生まれ、神奈川育ち。
横浜在住の
アラフォー、独身、派遣OLです。


日本橋高島屋で開かれている
瀬戸内寂聴さんの追悼展へ行ってきました。

以前
樹木希林さんが亡くなった後に
横浜のそごう美術館で開かれていた追悼展は
当時開催されていることを知っていたにもかかわらず
行かなかったことを後々になって後悔しました。

だから今回は
この展覧会が開催されていることを知って
すぐに行ってきました。

追悼 瀬戸内寂聴展

読みたい本が沢山

まず展示会場に入ると
これまで寂聴さんが書いてきた
沢山の本の現物が展示されていました。

実は私
寂聴さんが書いた本を読んだ事がありません。

でもタイトルを見ただけで
読んで見たいと思う本が沢山ありました。

『夏の終わり』

『花心』

『ブッダと女の物語』

『妻の座なき妻』

『かの子の繚乱』

などなど。


写真を撮れないので
気になった本のタイトルをメモにとっておきました。


女性の生き方を書いた本が多いので
悩んだ時の道標になってくれそうですね。

展示ブースを出たところの物販コーナーで
一部の本が販売されていたので
こちらを購入しました。

読んだらまた書評を書きたいと思います。

私も出家したいと思っていました

実は私も20代の頃
いつか出家をしたいと思っていました。

23歳で実家を出た私は
自由を手に入れたと思っていました。

毎週末(時には平日も)
渋谷のクラブに遊びに行き
そこで出会った名前も素性も知らない男性と
一晩を過ごす。

そんなことが頻繁にありました。

恐ろしいですよね。。。

今となっては
なんでそんなことをしていたのか
全く思い出せないのですが
きっとそうすることで
何かが満たされると思っていたのでしょう。

でも結局のところは
何も満たさないのです。

満たされないどころか
朝になると虚しさと自己嫌悪で
押しつぶされそうでした。

そんな時に思っていた事が

「いつか出家して
私のこの行いを懺悔しよう。

そして
私がしてきたこの経験を
次の世代の子たちに話せば
救われる子もいるかもしれない。」

という事でした。

そんな経験もあり
寂聴さんの生きてきた道には
共感できる部分が多いのかもしれません。

不倫も経験 正しさよりも正直さ

寂聴さんをご存知の方には
有名な話かもしれませんが
寂聴さんは過去に
不倫をしていたこともあるくらい
恋多き女性
でした。

夫と娘がいながら
若い男性それも夫の教え子に恋をしてしまい
夫と娘を捨てて家出。

その後には
年上の既婚男性との恋。

その年下男性と
年上男性の間で揺れ動いたり。

今の時代に
著名人がそんなことをすれば
相当なバッシングを受けそうです。

寂聴さんも
当時は批判も受けていたのかもしれません。


でも
見方を変えれば
とても自分に正直に
生きてきたのではないでしょうか。

出家をされてからも
お肉は食べるし
お酒も飲む。

ミニマリストでもないし
ヴィーガンでもない。

そうやって自分に正直に生きてきたからこそ
人を許し、認め、受け入れ、慰める
ことが出来ていたのではないでしょうか。

「不倫なんて絶対ダメ!」
「お酒は体に良くない」

なんて言っていたら
あれほどに慕われていたでしょうか?

結局人間は
ダメだとわかっていても
止められないのです。
でもそれだからこそ人間味があって
愛おしく感じるのではないでしょうか。

最近は
正しいことばかり求められる世の中ですが
なんだか味気ないのは
そんな理由からではないでしょうか。

唯一写真撮影が許可されている書斎の再現スペース

男性も涙していました

最後の展示スペースでは

寂聴さんが各地で行っていた
法話の様子を映像で見ることが出来ました。

そこで少し驚いたのは
男性も涙をしながら見ていたこと。

男性はどういった感情で涙を流していたのでしょう。

もしかしたら
母親のように感じていたのかもしれません。

私も寂聴さんを見ていると
「母」を感じます。

実際の自分の母親は
あれほど穏やかな人ではないので
共通点があるようには感じないのですが
なぜか寂聴さんの話を聞いていると
「母」に抱かれているような
温かさを感じました。

100歳になるのを記念して作られたお線香。残念ながら寂聴さんは99歳で亡くなりました。
落ち着いた白檀の香りです

寂聴さんのように生きたい

寂聴さんのようになりたい
と言ったところで
なれる訳はないでしょう。

でも
寂聴さんのように
今を生きるということなら
できるかもしれません。

自分の気持ちに正直に
今日食べたいものをたべて
会いたい人に会って
やりたいことをする。

そうやって自分を満たしながら
周りの人にも優しく生きたい。

そう思わせてもらえた展覧会でした。

皆様も
まずは自分を受け入れて
自分に正直に生きましょ。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です